未来の種〈挑戦編〉

未来への種をまくブログ。ひらめきのアイデア、がぜん興味がわいたことなど、記録していき未来の人類へとつなぐ。

効率は「愛」だ。

メディアコーチングの坂本です。

 

今は時間をとても大切にする時代である。あなたもそれを肌でかんじているはずだ。

 

時間の速さと正確性は、武器である。逆に言えば、ユーザーにとって早くて正確なものはとてもありがたいものだ。

 

それは、命がかかっているときに明確になる。例えば、あなたの大切な人が大怪我をして出血をしているとしよう。119番に電話をしたとき、即座に凄腕の救急隊員がやってきたら頼もしく感じないだろうか?

 

反対に、いつまで経っても救急車はやって来ず、かなり遅くなってから素人のような救急隊員がやってきたらどうだろう?頭を抱えたくなるはずだ。

 

このように、本物のサービスが即座に受けられたら、それはものすごく価値が高いということになる。

 

だから俺は、行列に並ばなければならないようなサービスに疑問を感じている。

 

例えば、かつての映画館は並んだり、立ち見になることもあった。立ち見になったらスクリーンがほとんど見えないことだってある。それでも料金は変わらないのだから、今思えばひどい話だ。

 

しかし、今ではそんなことはない。事前にスマホから映画を観たい日時に、観たい席まで指定して予約できてしまう。当然、並ぶことなどなく、立ち見にもならない。

 

この業界の努力に、俺は賛辞を贈りたい。映画を見る前に「並ぶだろうか?」「混んでいたら嫌だな」などと、やきもきしなくていい。そのこと自体も、精神面へのサービスになっている。映画を観る前から快適さが始まっているのだ。

 

映画が好きな人にとって、作品を本当に愛すれば愛するほど、ネットで予約することで快適に、スムーズに観られるのは涙が出るほどありがたいことなのではないだろうか。

 

だから、俺はよほどのことがない限り行列には並ばない。行列を放置していること自体が、ユーザーをないがしろにしている証拠のように感じてしまう。

 

まぁサービスを提供する側は「しょうがないでしょ」と思っているかも知れないが、少なくとも俺とは時間に対する価値観に埋めようのないギャップがある。行列にユーザーを並ばせるのは、ユーザーの命を無駄に消費させる行為だ。

 

時間は人生、時間は命。だから、それをわかっている会社が今後伸びていくだろう。なぜなら、ユーザーの命を、人生を、真剣に、大切に考えてくれているからである。

 

それは、人間のことを本当にわかろう、便利に過ごしてもらおうという愛なのだ。

 

かつて、俺の会社の同僚がこう言っていた。「効率は愛である」と。俺は初めてその言葉を聞いたとき、まったくその通りだと思った。そして時が経ってもその言葉は色あせない。いや、むしろその意味することの深さは増すばかりだ。

 

だから俺は、申し訳ないのだが某舞浜にあるテーマパークなど、混雑することがわかりきっている場所には極力行かないようにしている。事実、数年前に行ったのを最後に、誘われてもすべて断っている。

 

並ぶこと自体に価値を感じないのはもちろん、あれだけの混雑を「当たり前」にしてしまっているパーク側の姿勢に、大きな疑問を感じるからだ。

 

端的に言えば、愛を感じないのだ。彼らはユーザーではなく、自分たちの効率を優先させてはいないか?そう思う箇所があちこちに見られるようになってしまった。

 

今は、時間がより大切な時代だ。いや、昔から時間は大切だった。時間効率が命を左右する場合だってある。そこに誰もが気づき始めているのだ。だから、気づけない企業とはどんどん疎遠になっていく。

 

繰り返すが、時間とはあなたの人生だ。だから、時間を大切にしてくれる人間や企業が真に求められ、多くの支持を集めていくのだ。

 

時代が、「時間に対する深い理解」を求めている。そう思えてならない。